今回は、実際に行った活動について書いていこうと思います。まずは選考に進む企業を選定したことを書きます。
前回の記事はこちら。「転職 ~転職先検索編~」
選考企業決め
下記観点で選考に進む企業を決めました。
- 職種
- 業務内容
- 年収
- カジュアル面談の印象
では、それぞれの観点について説明しましょう。
職種
私に当てはめると「SIer」「ITコンサル」「SE」のようなフレーズがある求人、企業で絞り込みました。自分が現在のスキルでどのような職種で活躍できそうで、将来どのような職種を目指しているかを念頭に考えたフレーズです。
求人には記載がなくても、企業の採用ページ等で目指している職種があり、キャリアアップで目指せる環境があるかも選定の基準としました。
業務内容
これまでの経験を活かすことが出来る業務内容であることを重要視しました。私はこれまで「PM」「SE」といった業務経験がありますので、中途採用で企業に即戦力という価値を提供できる業務内容であることを選定の基準としました。
企業としても、まったくの未経験者をそれなりの年収で採用することは望ましいと考えていませんので、内定率を上げるためにも企業の要求と自身の希望がマッチする求人であるかを確認するようにしました。
ただし、自身の希望が他業種であればそういう訳にもいきませんので、選考時にしっかりとアピールできるよう準備が必要です。
年収
「転職 ~目的編~」でも書いた通り、求人に記載の年収が希望年収に到達しているかを選定の基準としました。例えば、希望年収が600万円なのに求人の最大年収が500万円であれば、転職時にはまず希望年収に到達できませんし、将来的にもその業務内容では到達が難しいと判断するようにしました。
どうしても現在の年収を維持したい場合は、求人の最低年収が自身の年収であるかを選定基準をする方法もあります。
カジュアル面談の印象
上記観点を元に企業選定したとしても、見えない要素が多くあるのも事実です。「話を聞くまでもないな」と対象外としていた企業が、直接話を聞いてみると実は希望が実現できる企業であった、なんてこともあり得ます。スカウト時の求人は、あくまで文字であなたの経歴を見てマッチしそうだと思った求人であり、実際のお互いの希望を話してみると、それ以外の求人で選考に進めることがあるからです。
ですから、求人が希望とマッチしなくても、企業の情報収集をしてみてどうしても気になってしまう企業とカジュアル面談をするようにしました。カジュアル面談の結果、「私が働いているイメージができたか」「将来性を感じたか」「担当者の印象」の3つのポイントを選定基準としました。
カジュアル面談
私がカジュアル面談をした企業は4社です。どの企業でも共通して、まずは担当者から企業説明いただき、その後、両者から質問タイムという構成での面談でした。
- A社(コンサルティング)
- B社(SIer)
- C社(SIer)
- D社(コンサルティング)
それぞれの企業のカジュアル面談の結果は下記です。
A社(コンサルティング)
働いているイメージ
入社後のポジションと将来就きたいポジションが存在することは確認できました。
将来性
将来就きたいポジションに就ける可能性が低い、コンサルティング業界未経験者というハンデが大きい印象がありました。
担当者の印象
人事担当者でした。採用には直接関わらないという、採用フォローをする方のようでした。色々気軽に会話できる雰囲気で、1時間枠を一杯に使って企業のことを知ることが出来ました。
B社(SIer)
働いているイメージ
現職と似た業種なのでさほどギャップはない印象でした。Web系のプロジェクトが多いようで、最初のキャッチアップが必要であることがわかりましたが、働いているイメージが明確になりました。研修制度も揃っているようで、キャッチアップするための環境があるようでした。
将来性
クラウドに力を入れているようで、現職と比べてスキルアップが出来る環境で、会社、自身のキャリアアップの面から言っても将来性ありと感じました。コロナ明けでもリモートワークを継続する等、働き方に関しても従業員ファーストな施策をしている企業で、時代に合わせた柔軟なことが出来る企業でした。
担当者の印象
担当者は部長でした。面接であるような内容の質問をされたりしましたが、終始お互いの情報交換の場という雰囲気で進みました。部長の人柄から、組織の雰囲気を感じることが出来ましたので、カジュアル面談で志望度が上がった企業でした。
C社(SIer)
働いているイメージ
新しい部署を立ち上げるためのメンバーを募集しているということがわかりましたが、何をどうしたいという具体的な部分が回答できない感じで進み、入社してもどんなことをするかをイメージすることが難しい印象を受けました。
将来性
新しい部署を立ち上げ、打ち上げを伸ばそうという意思を感じました。しかし、具体性がなく、こんなことがしたいという理想を聞くことができただけで、将来性は感じることが出来ませんでした。
担当者の印象
担当者はマネージャー(課長)でした。上記でも書いた通り、具体的な話題があまりできず、課長レベルで具体的な会話が出来なかったことが非常に残念に思いました。マネージャーとしての求人をいただいたのですが、この経歴だと1つ下のレベルからになるでしょう。と言ったことを言われ、スカウト(人事?)と現場の意思疎通ができていない、選考の意思を伝えた訳でもないのにこのような会話となったことで、企業に対する不信感を抱いてしまいました。
D社(コンサルティング)
働いているイメージ
現在取り組んでいるプロジェクト、過去のプロジェクトの具体的な例を挙げて、今回の求人のポジションでの役割、求めていることについて会話することが出来ました。スキルは入社後キャッチアップしてもらえればよく、人柄やマインドセットを重視しているということから、積極的に学ぶ姿勢があれば、未経験でも活躍できる環境があるのだと感じました。業界は違えど、これまでのITスキルを活かして働いているイメージができました。
将来性
最近ベンチャーから脱した感じでしたが、売り上げも数年伸び続けており、請け負った企業から継続的に受注があるような状況で、業務拡大で採用を進めているということでした。国内のDXの傾向を見ても、成長傾向のある企業ではないかと感じました。
担当者の印象
人事担当者でした。A社と同じく、採用には直接関わらないという、採用フォローをする方のようでした。4社の中で1番フランクに会話できました。企業側からどんな人材を求めているかと言う発言があった唯一の企業で、採用したいという意思を強く感じることが出来ました。視野になかった業界の企業でしたが、気になる企業に格上げとなりました。
まとめ
企業からスカウトが来たからと言っても喜ぶのはまだ早いです。スカウトの求人と異なる職種もあるという提案であればよいのですが、C社のようにスカウトの求人での採用はないと言われるケースもあるので、カジュアル面談で企業の採用の姿勢を確認することも大切です。
逆に、カジュアル面談で志望度が上がる可能性もあるため、一見興味がない企業でもカジュアル面談を通じて知る機会を作ることも大切と感じました。
今回はここまで、次回は実際の選考についてお話したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次の記事はこちら。「転職 ~選考編~」