今回は実際に選考に進んだ時のお話を書きたいと思います。
前回の記事はこちら。「転職 ~選考企業選定編~」
選考企業
カジュアル面談の情報を元に、選考に進む企業を下記に絞りました。まずは、この2社に絞った理由をお話しします。
並行してヘッドハンター1社と連絡を取っていたのですが、これは別の記事でお話しします。
- B社(SIer)
- D社(コンサルティング)
B社(SIer)
業務内容と環境が魅力的だった、この一言に尽きます。
業務内容は、現職からそれほど大きく変わることがなかったので、働いているイメージがつき、技術を活かした仕事が出来そうだという点から私の希望にマッチしていると思いました。
環境としては、新しい技術の習得、新しい分野へのチャレンジが出来る、副業が可能であるということから、前向きに自分に投資が出来る、成長できる環境だと思いました。
上記2点と、年収の部分で今より良い環境に身を置けると思ったので選考に進みました。
D社(コンサルティング)
これまでの経験を活かしながら新しい領域にチャレンジできると思ったからです。
正直コンサルティング業界に飛び込む勇気はありませんでした。前の記事で書いたA社もコンサルティング業界でしたが、選考に進むに至った差は、カジュアル面談で会話した内容と担当者の印象でした。なぜかわからないけどワクワク感が溢れてきました。入社するかどうかを今決める必要はないので、選考に進んでもっと企業の情報を集めながら考えていけばいいやと思いました。
選考
次に、各社の選考の様子についてお話します。
B社(SIer)
B社の選考の流れは下記の通りでした。
適性検査・WEB試験 → 1次面接 → 最終面接
適性検査・WEB試験
適正検査・WEB試験共にWEB上で受験しました。
適正検査は、一般的な適性検査をイメージしていただければと思います。自身の考え方の傾向を直感的に選択した答えから導き出されるものです。
WEB試験はGAITを採用していました。約1時間の規定時間内にIT技術に関する選択式の問題を回答する形式です。GAIT私はここで初めて受験しましたが、TOEICのIT版のイメージを持っていただければよいです。どんなジャンルのスキルを有しているかを数値で可視化することが出来る試験です。受験後、自身でも結果を確認でき、アプリケーションに関するスキルの中でも、実装等開発寄りのスキルが秀でているのか、管理や考え方が秀でているのか、インフラに関するスキルでは、ネットワーク、ストレージ、OSのどのスキルが秀でているかがよくわかりました。
私のGAITの結果はBRONZEでした。平均より同じか少し上のようです。特にインフラストラクチャ系の領域が弱いようでした。
1次面接
面接官は、人事担当1名、部長3名の1対4での面接でした。
面接の流れは一般的な面接と同様、自己紹介 → 面接官から質問 → 回答 ・・・ → 私からの質問 でした。
面接の印象としては、堅苦しい雰囲気ではなく、私のことを知ろうという雰囲気がありました。代表的な質問の内容は下記の通りです。
- 志望理由
- 退職理由
- 職務経歴書を元にした経験の深堀
- ストレス耐性
- B社でどんなことを実現したいか
印象に残っている質問は、私の経験したプロジェクトの工程、問題点に対して、どのような考え方で行動したかを問われる質問です。B社で必要なスキルが備わっているか、期待以上のポテンシャルを発揮できる可能性があるかをはかっているように感じ、私自身をより知ろうという意思が感じられました。そのため、しっかり本音で回答すると共に、仕事に対する考え方、軸をしっかり持つ必要があると感じました。
最終面接
面接官は、人事責任者1名、事業責任者1名の1対2での面接でした。
1次面接と同様の流れで進みました。
面接の印象としては、1次面接よりは固い雰囲気で、私のどんなことを知ろうとしているかをはっきりと感じることはできませんでした。代表的な質問の内容は下記の通りです。
- 志望理由
- 退職理由
- ストレス耐性
- B社でどんなことを実現したいか
- B社であなたのポジションがあるか
印象に残っている質問は、B社であなたのポジションがあるかという質問です。正直「ん?」と思いました。1次面接で、私にどのようなことを求めているか、どんなポジションで受け入れていただけるかをヒアリングした通りに回答しました。1次面接とは異なり、当たり障りのない回答になりがちな質問が多い印象でした。そのため、ありきたりな質問に対してもアピールポイントを明確に伝え、将来性があることを感じ取っていただけるような回答を準備する必要があると感じました。
D社(コンサルティング)
B社の選考の流れは下記の通りでした。
1次面接 → 適性検査・WEB試験 → 2次面接 → 最終面接
1次面接
カジュアル面談がそれでした。面接官は人事担当1名でした。
面接の流れは、面接官からの企業説明 → 自己紹介と経歴紹介 → 私からの質問 でした。
一般的な面接とは異なり、かなりカジュアルな面接でした。能力や経歴ではなく、会話を通じて人間性を見ているように感じました。
適正検査・WEB試験
適正検査は、B社同様一般的な適性検査であり、自身の考え方の傾向を直感的に選択した答えから導き出されるものです。
WEB試験は、基本情報技術者試験のような問題と、複数のインプットに対して指定のアウトプットが出力されるプログラムを実際に書いて回答するものでした。プログラミング言語は受験者が指定可能で、得意な言語での回答が可能でした。
2次面接
面接官は、開発担当者でした。WEB試験の問題を作成した方のようでした。
面接の流れは、面接官の自己紹介 → 自己紹介と経歴紹介 → 面接官から質問 → 回答 ・・・ 私からの質問 でした。
面接官の自己紹介があるユニークな面接でした。その後は、私の経歴を元に面接官からの質問でした。当初の計画では、WEB試験の結果についての質問があったようですが、時間切れで軽く触れる程度でした。B社で一度経歴をお話ししていたこともあり、スムーズに会話を進めることが出来ました。意識したことは、内容を時系列に沿って話し、どういう前提条件があって次の行動に至ったか、どういう考え方を基に行動したかをわかりやすく伝えることです。面接官から言っていることがわからない「どうして?」ということはありませんでしたので、面接後の感触としてはまずますでした。
最終面接
面接官は、マネージャーでした。
面接の流れは、2次面接同様、面接官の自己紹介 → 自己紹介と経歴紹介 → 面接官から質問 → 回答 ・・・ 私からの質問 でした。
D社は面接官の自己紹介がスタンダードなんだと思いました。それによって、面接官に親近感が湧き、本音で対話することが出来る雰囲気が出来上がると感じました。面接内容としては下記の通りです。
- 職務経歴書を元にした経験の深堀
- D社でどんなことを実現したいか
- 仮に入社した場合のポジションの擦り合わせ
面接のスタイルは1次面接とさほど変わらない感じでしたが、最終的には私がD社の一員となったと仮定した会話に発展しました。1次面接で人間性、2次面接でスキルがクリアということが前提としてあり、最終面接で募集ポジションとのマッチングをしていたと思いました。面接官から「どんな面でD社に貢献できるのか」という質問はなかったのですが、B社の反省を踏まえ、最後に伝えたいこととしてD社に対する想いをアピールしました。
まとめ
私は、今回運よく2社とも最終面接まで進むことが出来ました。選考では、会社説明会等での情報以上に、企業の雰囲気や想い、企業が必要としている人材と自身が気持ちよく働くことが出来るかを感じることが出来ます。どうしてもこの企業に入社したいという想いがあって選考に進むことが多いと思いますが、選考を通じて入社後に後悔することがないかを知る機会でもあります。求職者は選んでもらう立場ではありますが、実際に従業員と会話できる貴重な機会ですので、情報収集の場としても活用しましょう!
また、面接での予想できていなかった質問から、自分が転職する目的や、本当にやりたいことを見直すきっかけにもなります。給与が不満と思っていたけど、本当は給与が据え置きでも、やりたいことがあったことに気づくことが出来るかもしれません。
面接はとても緊張し、時間も精神的負荷もとても高いものです。ですが、時間が許せば興味がなかった業界でもよいです。多くの面接を受けてみてください。普段の生活でここまで自分に向き合い、将来について考える機会はないかと思いますので、せっかくの機会です、転職含め今後の人生に後悔ないよう自問自答してみてください。答えが出なければ第3者に頼るのもありです。
私が感じたことは上記の通りです。転職のための面接ではありますが、面接を通して多くの学びや気づきを得ることが出来ました。この内容が皆様のお役に立てば幸いです。
今回はここまで、次回は選考の結果についてお話ししたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。